原巨人、平成首位締め決めた “のびのび野球”で今村初星
「巨人7-2DeNA」(28日、東京ドーム)
標ぼうする“のびのび野球”が体現されての快勝劇で、巨人が平成の首位締めを決めた。「それに対しては感謝申し上げます」と笑った原監督。試合途中の自らの言葉で今季初先発の今村を立ち直らせ、勝利への道筋を作った。
三回の攻撃中、指揮官は今村のもとに歩み寄り、声をかけた。「もうちょっと楽しくさせてくれないか。自分が高揚しながら、楽しんで放ってくれ、演じてくれ」。三回まで毎回得点圏に走者を置く苦しい投球が一転、降板する七回まで無安打の好投に変貌した。
効果てきめんだった魔法の言葉。指揮官は「本来の自分というところを思い出したんじゃないでしょうか」とうなずき「結果というのはついてくるものだから」と続けた。結果だけを求めた、窮屈な投球をいさめた。
初勝利の左腕は「開き直れた。そこから良くなったので、感謝しています」と声を弾ませた。貯金は今季最多の「8」。指揮官が就任会見から言葉にし続けている「のびのび、はつらつ」。平成から年号が変わっても、揺るがぬ信念でV奪回への道のりを進む。