オリックス継投壊滅…宮内オーナーあきれた「代われば代わるほど悪くなる」
「オリックス2-4西武」(28日、京セラドーム大阪)
あきれていた。「色んな逆転劇を見てきたけど今日みたいなのはめったにない。ヒドい」。この日の西武戦を観戦したオリックス・宮内オーナーが試合終了を待たずに席を立つ。またもリリーフ陣が壊滅。1イニング6四球、3度の押し出しを与える自滅で痛恨の逆転負けだ。
誤算の始まりは2点リードで迎えた八回に登板した2番手・近藤だった。いきなりの連続四球などで1死満塁として山川に押し出し四球。さらに3番手・山崎福も森に押し出し四球を与え同点とされると、栗山に勝ち越し打、中村に押し出し四球でジ・エンドだ。
ただの敗戦ではない。今季初先発で好投したK-鈴木のプロ初勝利を消す惨状。宮内オーナーも「(先発投手の白星を)つぶしてしまうのが得意なんだ」とピシャリ。続けて「ブルペンは何を見ているんだ。代われば代わるほど悪くなる。そんなおかしな、バカな話あるか」とベンチに疑問を投げかけた。
あまりの“投壊ぶり”に「話にならない」と西村監督。試合中に“強制帰宅指令”を出され帰途に就いた近藤と山崎福は2軍降格。27日の西武戦で失点を重ねた吉田一と沢田を、わずか1日で勝ちパターンに戻すことも検討する。チームは3連敗で借金は今季ワーストの6。これで日曜は5試合で4敗1分け。黄金週間に漂うチームの空気が余りに重い。