「ヤクルト４－２広島」（２８日、神宮球場）

　またしてもド派手なアーチの乱れ打ちで、ヤクルトが８連勝中の王者を止めた。菅野からの３連発を含む５本塁打で勝った巨人戦から３日。今度はソロ４発で押し切り、小川監督は「ホームランだけになってしまったけど、ジョンソンをこれで２試合ＫＯできた。イメージとしてはいい」と結果を評価した。

　ジョンソン対策で今季初めて６番に座った“左殺し”の荒木が、二回に左越えの先制弾。「受け身にならず、来た球を全部打ってやろうと思った」と口火を切ると、主軸が呼応した。三回は青木が左翼席にライナーで突き刺すと、バレンティンも中越えへ特大弾。五回は山田哲が２番手・菊池保から中堅左に放り込んだ。２５日の巨人戦も、菅野対策に左打者を並べると打線が爆発。指揮官の攻めの姿勢に、しっかりと選手が応えている。

　早くも今季５号の青木は「ハイペースだね。去年の経験が大きい。対戦した投手が基本だから」と手応え。破壊力を前面に、今季もツバメ打線が猛威をふるう。