「巨人－中日」（３０日、東京ドーム）

　平成巨人を代表する「１０・８決戦」に登板した３人のエース、槙原寛己氏、斎藤雅樹氏、桑田真澄氏によるリレー形式の始球式が行われた。捕手は同試合でマスクをかぶった村田真一氏が務めた。

　この日は「平成」から「令和」への改元記念セレモニーを開催。「ありがとう黄金リレー始球式」として、４氏が登場した。

　当時と同じ順番で再現。ひとりずつ登場し、まず槙原氏がストライク投球。続いて斎藤氏も緩やかなボールでストライクを奪った。締めくくったのは桑田氏。力強い一球は高めのボール球となったが、客席からはどよめきが沸き起こった。

　当時は「５番・三塁」でスタメン出場していた原監督も笑顔で拍手し、「７番・二塁」で先発していた元木コーチらも加わって記念撮影を行った。

　「１０・８決戦」は、平成プロ野球史に残る伝説のゲーム。１９９４年１０月８日の中日－巨人戦、ナゴヤ球場で行われた試合は日本プロ野球史上初めて最終戦時の勝率が同率首位で並んだチームの直接対決となり、巨人が６－３で勝利してリーグ優勝を決めた。長嶋茂雄監督率いる巨人はこの試合に槙原、斎藤、桑田の３大エースを投入。勝利のリレーを完成させた。

　４氏のコメントは以下の通り。

　槙原氏「いい経験をさせてもらった。うれしかったし、楽しかった。当時のＶＴＲを見て思い出すこともあった」

　斎藤氏「大変光栄。久しぶりにマウンドに立ててうれしかった」

　桑田氏「感動しかない。このメンバーで集まると楽しい気持ちになる。楽しく投げることができた」

　村田氏「感謝の気持ちでいっぱい。景色が懐かしかった」