巨人・菅野 通算1000奪三振 令和1番乗りで勝利投手も…九回完封逃す
「巨人5-1中日」(1日、東京ドーム)
安どと苦笑いが入り交じった表情で、ナインとタッチを交わした。令和初戦。巨人エース・菅野が完投で12球団一番乗りでの新時代勝利投手となった。完封目前の九回に1点を失い、お立ち台での第一声は「悔しいです」だったが「光栄に思いますし、まだまだどんどん勝っていきたい」と決意を新たにした。
平成最後の登板は、四回途中7失点KO。この日は「前回の反省を踏まえて」と序盤からカーブを交えるなど配球を工夫し、悪い流れを引きずらなかった。七回1死では平田を空振り三振に斬り、通算1000奪三振を達成。「早く取りたいなと思っていた。素直にうれしい」と節目の登板に花も添えた。
30年前。平成1勝を挙げたのは桑田真澄だった。「偉大な先輩、偉大な大投手」。今季からエースナンバー「18」を背負う菅野は改めて敬意を示した。時代をまたぎ、エース道を進む平成元年生まれの29歳。「次の時代に初勝利を挙げた人が『菅野は令和で初めて勝った人だよ』と言ったら、ピンと来るような成績を残したい」と力を込めた。