巨人・坂本11号&単独キング12号 天敵De東を撃破!令和元年三冠王あるぞ
「DeNA2-10巨人」(6日、横浜スタジアム)
主将のバットで、昨季5敗の天敵から白星をつかんだ。今季初登板の東を初回から攻略。坂本勇が昨年9月以来の1試合2発をマークし、3回KOに導いた。初回の2ランはスライダー、三回の2ランは直球を砕いた。「次に対戦する時に嫌なイメージを与えられたのでプラスになる」。会心の勝利に、言葉も自然と弾んだ。
開幕から好調を持続。初回の一発で32試合連続出塁。1964年の長嶋茂雄に並んだ。さらに三回の一発で通算1754安打とし、高橋由伸前監督の1753安打を超えた。ともに球団史に名を残す偉大なOB。遜色ない数字を積み上げ「一線級でやってきた方と並べたことがうれしい」と素直に喜びを口にした。
この日の2発で本塁打リーグトップに躍り出た。昨季18発の男が、今季は早くも12発。吉村打撃総合コーチは「昨年に比べ、スイングを強くしている」と変化を口にし「年々成長している。技術もさることながら、パワーも」とうなった。打率・341(リーグ1位)、打点24(同2位タイ)と高水準を維持。三冠王も夢ではない成績を残している。
原監督も「かなりパワーアップしている。毎試合、良い形でゲームに臨んでいる姿というのは、まあ見事ですね」とその姿勢を絶賛した。円熟期を迎え、なお進化を続ける30歳。「もっと体に気を使って、ケガせずにやることが大事なので、それを継続していきたい」。停滞ムードを打破する大勝劇で連敗脱出。背番号6が肩書通りにけん引した。