明徳義塾・代木大和、令和のスター候補 馬淵監督も期待「ドラフト上位候補」

 高校野球の春季四国大会は明徳義塾の2年ぶり11度目の優勝で幕を閉じた。大会初日の1回戦で話題を集めたのが、ともに背番号20をつけてデビューした2人のスーパー1年生だ。高知の森木大智投手と明徳義塾の代木大和投手。馬淵史郎監督(63)が大きな期待をかける最速139キロ左腕・代木は、中学時代に軟式球で150キロを出して話題を集めた森木に負けじと飛躍を誓った。

 わずか6球で強烈なインパクトを残した。3日の四国大会1回戦・徳島北戦。背番号20をつけてベンチ入りした明徳義塾の1年生左腕・代木は、8-1と大差がついた七回2死からマウンドに上がった。

 相手9番打者に対し全球ストレート勝負。184センチ、83キロの恵まれた体から伸びのある球を投げ込み、1ボール2ストライクからの6球目に空振り三振を奪った。最速は初球にマークした132キロ。4月の練習試合で出した自己最速139キロには及ばなかったが、堂々の公式戦デビューで七回コールドの大勝を締めくくった。

 「自分の持ち味のストレートで押していこうと思った。でも緊張して、いつものようにはスピードが出ませんでした」。15歳の左腕は試合後、あどけなさが残る表情でマウンドを振り返った。

 愛媛県四国中央市出身。小学1年時に野球を始め、中学時代は川之江ボーイズのエースとして活躍。県内外の多くの強豪校から誘いを受けた中、「馬淵監督の指導を受けたかった」と、明徳義塾への入学を決めた。

 馬淵監督は「こういう舞台に慣らしておきたかった。主力になるのは間違いないから」と、入学わずか1カ月でのベンチ入りの意図を説明した。四国大会までに練習試合5試合で計7イニングを投げ、わずか2安打しか打たれなかったという。

 昨年のエースで、ドラフト3位でヤクルトに入団した市川悠太投手を引き合いに出し、「市川の1年のときより球は速い」と馬淵監督。さらに「野球でメシを食える。3年になったらドラフト候補。上位もある」と代木が持つ潜在能力の高さをアピールした。

 同じ高知県内の1年生には、中学時代に軟式球で150キロを出した、高知の森木が高校野球ファンから注目を集めている。四国大会を視察に訪れたあるプロ球団のスカウトは「森木君と代木君の2人で切磋琢磨(せっさたくま)して、大きく育ってほしい。今から楽しみ」と期待を寄せた。

 代木自身も、森木へのライバル心を隠さない。「今の段階では森木の方が上だけど、毎日練習して努力して、最終的には森木に勝って甲子園に行きたい」。刺激し合いながら高みを目指す。

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