オリックス・山本2勝目 150キロ超直球でハム斬り!連敗4で止めた
「日本ハム1-2オリックス」(9日、札幌ドーム)
二十歳の右腕がチームを救った。オリックス・山本由伸投手が最大の武器である常時150キロ超を記録する直球に加え、この日は最遅109キロのスローカーブも交えて日本ハム打線を翻弄(ほんろう)した。
初回に1死一、二塁のピンチを迎えたが、中田を144キロのフォークで空振り三振。捕手・若月がけん制で二走を刺す“内助の功”にも助けられ、二回以降は安定感を取り戻した。
「納得するボールは少なかった。その中でカーブを操れていたのでいつもより多くなった。あの球を使えると楽でした」
1点差に迫られた六回2死二塁のピンチ。ここでは「2人で1アウトを取ればいい」と中田のカウントが悪くなったところで四球を選択。続く田中賢を148キロのシュートで右飛に打ち取った。
どんなピンチに立たされても表情一つ変えない。昨季までのセットアッパーでもそうだった。
「野球が好きなんです。好きな野球のためなら嫌なことも我慢できる。野球では緊張したことないです」
剛速球に多彩な変化球。投手として無敵の能力を身につけた野球少年。試合前に「チームは苦しいですけど、流れを変えられるのが投手。流れを変えたい」と宣言して臨んだ。7回1失点で2勝目。言葉通りチームの連敗を4で止めた。