元ヤクルト左腕エース・安田猛さん スキルス性胃がんで余命「12~13カ月」と告白

 広岡監督(左)に迎えられるヤクルト時代の安田猛さん=1978年撮影
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 1970年代にプロ野球・ヤクルトの左のエースとして活躍し、漫画「がんばれ!タブチくん」のキャラクターとしても人気を博した安田猛さん(72)が10日放送のTBS系「爆報!THEフライデー」で、ステージ4の末期がんで余命12~13カ月と宣告されていたことを明かした。

 安田さんは2017年1月、母校である高校野球の名門・小倉高校野球部のコーチを務め、夏の甲子園大会後には監督に就任する予定だったが、体調不良で治療に専念するため、同年3月に辞任していた。

 番組に結婚47年の妻・宏子さん(73)と出演した安田さんは「スキルス性胃がんという。(余命)12~13カ月と言われまして」と打ち明けた。

 ステージ4で手術は不可能と診断され、現在は6週間に一度、治療のため国立がん研究センターに4日間入院し、抗がん剤治療を受けている。体重は20キロ減ったという。

 安田さんは「ああ、これで死ぬのかと思うのはですね、きついですよ、やっぱり」と心境を告白した。

 胃がんを克服したかつてのライバル、王貞治・ソフトバンク球団名誉会長(79)からは17年7月、「安田猛さん 気力で乗り切ってください」という激励の色紙を贈られており、「これは嬉しかったですね。初対戦の時と同じような感覚になりましたね」と勇気づけられた安田さん。

 王さんの激励が効いたのか、今年1月には医師から「1年前のCTと比べましても全然悪くなっていない」と診断され、小倉高校のコーチにも復帰。余命宣告された12~13カ月を越えた安田さんは「王さんからいただいた色紙の通り、気力で絶対に負けない、相手に。そういう気持ちでこれからも頑張ります」と語っていた。

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