「オリックス６－３楽天」（１１日、ほっともっとフィールド神戸）

　これ以上ない働きだ。値千金の一打に胸を張る。七回の代走から途中出場したプロ２年目のオリックス・山足が、決勝の２点三塁打。チームを今季初の３連勝へ導く大仕事だ。

　勢いに乗った。２点ビハインドで迎えた八回、まずは白崎が左前へ同点２点打。さらに続いた１死一、二塁の好機で山足が左中間を破るプロ初の三塁打。これで２人の走者をホームへかえし、勝ち越しに成功。この日の先発は同期入団のＫ－鈴木で「（降板後も）チームの応援を必死にしていた」。仲間の姿に心は燃えていた。

　声で活気づかせていた。山足は試合前の声出しを担当。「（今季）初めての３連勝をして、いい日にしましょう」と呼び掛け、士気を高めていた。痛快な逆転勝利に「僕のおかげかな」と上機嫌だ。

　勝ってかぶとの緒を締める。「これを弾みにまた明日からやっていかないと」と西村監督。つかんだ流れを手放すつもりはない。