“雑草魂”大体大5季ぶりV38 昨春入れ替え戦経験、逆境跳ね返した
「阪神大学野球、大体大11-4関西国際大」(14日、万博記念公園野球場)
大体大が11-4で関西国際大を下して勝ち点を4とし、2016年秋以来、5季ぶりの優勝を決めた。1-1で迎えた七回、主将・駒方公紀内野手(4年・高岡商)の3ランなどで突き放した。大体大は6月の全日本大学選手権に出場する。
5季ぶりの優勝。マウンドで輪を作った選手たちの笑顔がはじけた。今春のリーグ戦で不振にあえいでいた主将の駒方が豪快な3ランを放ち「思いは誰よりも強かった。本当にうれしいです」と安どの表情を浮かべる。
来週に教育実習を控える駒方にとって、歓喜の輪に加わるラストチャンスだったという。優勝を引き寄せる一撃で主将の責務を果たしたが「全国は簡単に勝てないとこだと分かっている。粘りの野球ができたら」と視線はすでに全国の舞台へと向いている。
現在は専用球場がなく、グラウンドで練習ができるのは週1回という厳しい環境。巨人・上原らを輩出した名門が、18年春は最下位に転落し、入れ替え戦を経験した。逆境からの優勝に中野和彦監督(60)も「本当に諦めないチームです」と選手たちをたたえた。