黒沢尻工・石塚を阪神など4球団が視察 高校通算36発
「春季高校野球岩手大会・1回戦、黒沢尻工6-3黒沢尻北」(17日、野田村野球場)
高校通算36発の黒沢尻工・石塚綜一郎捕手(3年)が1安打2打点で初戦突破に貢献した。持ち味の長打こそ生まれなかったが、3度出塁。守備でも強肩で一塁走者をけん制で刺し、九回には最速141キロ右腕としてマウンドに上がった。
阪神など国内4球団スカウトの視線を浴びる中、主軸の役割を果たした。0-3の五回2死一、三塁から、「大きいのを狙わずに。1点が欲しかったので」と逆らわずに流し打ちで右翼へ反撃の適時打。七回無死一、三塁で同点犠飛、九回にはこの日2度目の四球を選んで4番・佐々木のサヨナラ3ランにつなげた。
阪神・葛西スカウトから「体がしっかりとしている」と評価を受ける右の強打者だ。扇の要としても二塁送球の最速は1・88秒を誇り、「イニングスローで見せて盗塁されないキャッチャー」を目指す。
ドラフトの目玉として注目される大船渡・佐々木に対しても、「春は対戦してみたい」と闘志を燃やした。最速163キロ右腕と相対するには、決勝か3位決定戦まで勝ち進むことが条件。「自分たちも上を目指している」と強い意識で戦う。