巨人・沢村981日ぶりS 復帰即締めで連敗止めた!
「中日1-4巨人」(17日、ナゴヤドーム)
誰もが驚いた。3点リードの九回。巨人・沢村の名前がコールされると球場内にどよめきが起こった。“新守護神”の沢村は打者3人できっちりと締め、16年9月8日・阪神戦(甲子園)以来981日ぶりのセーブをマーク。チームの窮地を救った。
「気持ちは先発のようにと思いましたが、ちょっと力んだ」。とはいえ、かつて抑えを務めた男の豪腕は健在だった。直球主体に攻め、代打・堂上を空振り三振に抑えるなど抜群の安定感があった。「監督から任されたポジションで仕事をするだけ。自分のできる唯一のことは腕を振るだけ」と言葉に強い力を込めた。
この日、昇格したばかりの沢村を抑えに大抜てきした原監督は「そういう役割のところができるという中で一員になってもらっている」と明言。春季キャンプ中の2月下旬に先発に再転向させ、1軍で結果が出ずに2軍調整中の右腕をリリーフに再々転向。中継ぎ陣が安定感を欠き守護神も固定できず「もがいているところ」という状況の中で講じた苦肉の策だった。
懸案事項を解決する糸口が見えた。そしてチームの連敗も4で止まり「ギリギリの勝負をしている」と指揮官。あとは守護神・沢村の完全復活に期待するだけだ。