オリックス 近鉄ユニフォーム着てもいてまえ打線は…令和初2桁安打ならず
「オリックス5-7西武」(17日、京セラドーム大阪)
オリックス・西村監督は怒鳴っていた。四回の攻撃前だった。円陣の中で目をつり上げて声を荒げた。多和田の前に三回までパーフェクト。三回は若月、佐野が連続で見逃し三振に倒れた。
「戦う姿勢を出してくれ!と言った。キャンプからずっと言ってきたことだから」
直後に吉田正の2ランなどで追いついた。再びリードを許したが七回にはマレーロの2ランで追いつく粘りも見せた。だが、延長十回に力尽きた。延長戦は1勝4敗3分け。
「八回のところで、しっかりモノにしないと」
八回は1死満塁まで攻めたが、後藤が遊ゴロ、マレーロは空振り三振に倒れた。九、十回にも得点圏まで進めたが、あと1本が出ず。不振のT-岡田を抹消してロメロを登録した荒療治も爆発にはつながらなかった。
この試合も8安打。2桁安打は平成時代の4月27日・西武戦以来ない。1999年の近鉄復刻ユニホームを着ても、いてまえ打線は宿らない。「ヨーイドンから戦う姿勢を見せてくれないと」。次こそ指揮官の思いに応えられるか。