西武・山川19号2ラン!3年連続20号本塁打にあと一本
「オリックス5-7西武」(17日、京セラドーム大阪)
マウンド上の山岡が、後ろを振り返って笑っていた。えっ、あそこまで飛ぶの?苦笑した表情に、そう書いてあった。同点の五回2死一塁から、西武・山川が両リーグトップを独走する一時勝ち越しの19号2ランだ。
2球で追い込まれたが、3球目の外角チェンジアップに目いっぱい手を伸ばした。長距離打者特有の角度で飛び出した弾道は、そのまま左翼方向へ一直線。失速することなく本塁打になった。
開幕から4勝負けなしの山岡から放った価値ある一撃。3連戦初戦。チームに流れを呼び込むのには十分の軌跡で、三塁ベンチ前ではおなじみの“どすこいポーズ”を披露した。
直近5試合で3試合連続を含む6本塁打目。3年連続20号本塁打にあと一本に迫る40試合目での19号。シーズン143試合に換算すれば、13年にヤクルト・バレンティンがマークしたシーズン60本塁打を上回る驚異の67本ペース。昨年マークした自己最多の47本塁打突破も夢ではない。
「多和田の援護になるホームランが打てて良かった」。追いつかれて決勝弾にはならなかったが、チームは延長戦を制して借金完済目前だ。昨年、初めて本塁打キングを獲得し、まだまだ伸びしろ豊かな27歳。これからもファンを魅了するアーチをスタンドに届けていく。