オリックスK-鈴木 4度目の正直!やっとやっとやっと手に入れたプロ初勝利
「オリックス2-1西武」(18日、京セラドーム大阪)
試合終了を見届けるとオリックスのK-鈴木は笑顔をはじけさせた。今季4度目の先発でようやく手にしたプロ初勝利だ。
「やっと。4度目の正直ですね」
4月28日・西武戦では7回無失点もリリーフ陣が打ち込まれた。5月11日・楽天戦でも7回無失点。今度こそと思ったがまたも逆転負け。投げても投げても勝てない。同情する周囲をよそに本人は自信を深めていった。
「自分の投球はできているし、結果も付いてきていますから」
苦しい新人時代を体験したからこそだ。即戦力として期待され入団した昨季だったが、わずか4試合の登板に終わった。さまざまな助言を採り入れ、投球フォームを見失ったことが原因だった。
自信喪失。1軍から声が掛かっても「行きたくない」と思った。そんなとき小林2軍投手コーチから「自分が思うように投げてみろ」と言われ目が覚めた。自分でフォームを考え、今のクイック投法にたどり着いた。
「このフォームでも152キロは出る。打たれたらまた考えます」
先制を許し、二回以降も毎回走者を背負ったが最少失点で粘った。今度はリリーフ陣が白星を届けてくれた。
「とりあえず勝てたことがうれしい。チームが優勝するためにもっともっと投げたい」
山岡、山本、榊原に続く先発右腕の誕生が、チーム浮上の原動力になる。