ソフトバンク千賀、投手5冠に…プロ初星の地で7回1失点の好投
「ソフトバンク2-1日本ハム」(18日、リブワーク藤崎台球場)
6年前にプロ初勝利を挙げた思い出深い球場で、心身ともに成長した姿を示した。ソフトバンクの千賀は雨天に振り回されながらも勝負どころで9三振を奪い、7回1失点でリーグ最多に並ぶ5勝目をマーク。防御率1・26に80奪三振、勝率と投球回を合わせれば実に5部門でトップだ。
圧巻だったのは0-1の五回だ。1時間の雨天中断を経て、浮足だってもおかしくない場面で「ここで試合の流れが変わると思った」と気合を込める。生命線の速球とフォークがさえ渡り、3者連続三振。ゴロを処理しにくいグラウンド状況を考慮し「前に飛ばさせないつもりだった」。エースの風格たっぷりに打線を奮い立たせた直後、2点の援護を引き寄せた。
六、七回は走者を出しながらも踏ん張り、上沢との投手戦に120球で投げ勝った。無傷の5連勝を挙げ、リーグを代表するエースへの飛躍を予感させる。それでも「まだシーズンは長い。ここから引き締めて頑張っていきたい」。浮かれずに先を見据えた。