「ヤクルト０－７ＤｅＮＡ」（１９日、神宮球場）

　ＤｅＮＡの浜口遥大投手がヤクルト打線を２安打で完封。シーズン２度の１安打完封は逃したが、２勝目を２度目の完封で飾った。

　シーズン２度目の１安打完封は目前で逃した。０行進を続けて迎えた九回。７点の援護をもらっていながら、苦しんだ。先頭の西田にレフトポール際へあわやの飛球を打たれ、ヤクルト小川監督がリクエスト。判定はファウルだったが、その後、左前へ、この試合２安打目を許した。

　１死後、青木には四球。山田哲を迎えると力みが顔をのぞかせ連続四球を与えた。満塁で迎えたのは、初回に唯一のヒットを許していたバレンティン。ボールが先行したが最後は内角低めいっぱいに速球を投げ込み三振に仕留めた。最後は川端の左翼へのライナーを乙坂が好捕。ホームは死守した。

　九回２死満塁の場面について浜口は「腕を振って完封するつもりで。野手のみなさんが盛り立ててくれたので、力を出し切ってと思った」。四回にはロペスの３ランに石川の２号ソロ、五回にも１点をもらい、さらに九回には筒香の１０号２ランも。野手の援護に感謝して最後の力を振り絞った。

　４月１０日の阪神戦でプロ入り３年目にしてプロ初完封を１安打で飾った。この試合でも１安打完封（または完投）していれば、球団初、セ・リーグでは３７年ぶりの７人目の快挙だった。大記録は逃したが、二回から八回までは三者凡退斬り。ヤクルト相手に圧巻の投球を披露した。

　ヤクルトは先発・高梨が５回５失点の乱調で５連敗。