巨人・上原 異例の5月引退の理由「8月9月は首位争い。早く終わろうと」
巨人・上原浩治投手が20日、都内ホテルで引退会見を開いた。シーズン序盤の5月に行った突然の引退発表には、チームを思う上原なりの理由があった。
会見場には報道陣200人超が詰めかけた。21年間に及んだ現役生活。会見場に上がった上原は冒頭から涙を流し、「本日をもちまして21年間の現役生活を終えたいなと思います。これまで関わってもらった方々に感謝したい、ありがとうございました」と語った。
決断したきっかけを問われると、「今年で辞めることは最初から決めていたことなので。3カ月が僕の中では勝負と決めていたので、2月、3月、4月と練習していく中で、一度も1軍に上がることなく、2軍で試合を投げさせていただいた中で抑えてないっていう葛藤もありました」と説明。44歳とはいえ、5月での引退は異例とも言えるが「8月、9月になるとね、チームは首位争いとか、そういう状況になっている中で、自分がこういう会見をするのは違うと思ったので。それだったら早く決めて、終わりたいと。そういう思いで」と、チームへの思いを明かした。
一方で「うーん、もうちょっとやりたかったなという、そういう思いです」としたが、「自分が決めた以上、ユニホームを着ることはないわけですから。気持ちを切り替えていかないといけないかなと、今は思っています」と語った。