巨人・上原【一問一答】指導者転身の思いは消極的「そこまで強くは…」
巨人・上原浩治投手が20日、都内ホテルで引退会見を行った。日米通算21年間に及んだ現役生活に終止符。スーパースターの会見には報道陣200人超が詰めかけた。涙ながらに思いを語った上原は、指導者を目指すかどうかなど今後についても語った。以下、一問一答の抜粋・要旨。
-まず、上原投手からあいさつをお願いします。
「本日をもちまして、21年間の現役生活を終えたいなと思います…」
(涙が止まらず)
「これまで自分に関わってもらった方々に感謝したいと思います。ありがとうございました」
-今、胸の内は。
「まあ、もうちょっとやりたかったという、そういう思いです」
(続けて)「自分が決めた以上、ユニホームを着ることはないわけですから、気持ちを切り替えていかないといけないと思っています」
-決断のきっかけ。
「今年で辞めることは最初から決めていたこと。3カ月が僕の中で勝負と。2月、3月、4月とやるなか、1度も1軍に上がることなく、2軍の試合を投げさせてもらうなか、抑えてない葛藤もありました。8月9月になると、チームは首位争いをする状況になる。(その時期に)自分がこういう会見をするのは違うと思ったので、それなら早く終わろうと思いました」
-今後について。
「正直、まだ何も考えてない。明日からどうしようかなと…」
-一番うれしかったシーン、苦しかったシーンは。
「うれしかったのは優勝した時。日本で言えば2002年のシーズンがうれしかったし、アメリカでは2013年。苦しかったのはアメリカに渡って1年目、肘をけがして本当に野球ができなくなると思ったこと。あの1年、けがしたときが苦しかった」
-自身を突き動かしていた原動力は。
「負けたくないという気持ち、反骨心。それだけです」
-以前『プロ野球の監督に興味はないが、学生野球の監督をやってみたい』と聞いたことがあるが、指導者へのイメージは。
「プロ野球選手に対しては全員がプロ。正直、教えることはあまりないと思う。だったらアマチュアで自分が教えた選手たちがプロに入っていく、そういう子たちを育てたいという思いは今でも思っています。そこまで強くはないですが…」