西武・山川、凱旋ダァ~ン 12球団一番乗り!20号&50打点
「西武7-6ソフトバンク」(21日、沖縄セルラースタジアム那覇)
故郷の夜空に高々とアーチを描いた。七回1死一、二塁。西武・山川が左越え3ランを放ち、両リーグ最速の20号&50打点に達した。
「沖縄の皆さんのために打ちました。鳥肌全開です。泣きそうだった。今までの野球人生で一番うれしいホームラン」
2年前の沖縄での公式戦は2軍で、この場に立てなかった。本塁打キングの金看板を背負い、自信を持って乗り込んだ。2日間合わせて300人を招待。そして、最高の結果で応えてみせた。
相手先発のマウンドには沖縄尚学出身の東浜がいた。中部商出身の山川にとっては、学校は違うものの1学年上のスーパースター。「雲の上の人。(春の)甲子園で優勝して、沖縄を引っ張ってきた存在。負けじとホームランを狙った」。三回の好機はフルスイングで空振り三振。「とにかく楽しかった」。思わず笑みがこぼれた。
沖縄県出身選手では初めて、沖縄での公式戦でアーチを放ち、沖縄の球史にその名を刻んだ。チームも12試合ぶりの5割復帰だ。