楽天・塩見、復活星 昨年8月26日以来1軍登板で6回2失点

 「日本ハム3-13楽天」(21日、札幌ドーム)

 自らにもチームにも大きな1勝だ。オフに腰のヘルニアの手術を受け、昨年8月26日以来となる1軍登板、同7月20日以来の白星を手にした楽天・塩見。6回2失点の好投に「緊張しました。辛抱強くやってきて良かった」と笑みがこぼれた。

 2点の援護をもらった初回は球が高めに浮き、近藤の中犠飛で1点を失う。だが、そこから「フォームなどを修正しながら投げた」と二回以降は安定感を取り戻していた。

 リハビリに励む仲間の姿が心を支えた。「釜田や由規が地道で苦しいリハビリをしていた。彼らは投げることもできなかった。俺の腰なんてちっぽけだなと思った」。塩見もストレッチや体幹練習に加え、日常でも重い荷物を持たないなど、細部に神経を巡らせ復活のマウンドに備えた。

 この試合前までで5月の先発防御率は6・23。平石監督も「塩見も期待していた投手。待っていましたよ」と左腕の復活を喜ぶ。週末には左太もも裏痛から岸も復帰予定。再びの快進撃へ役者がそろいつつある。

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