東海大相模が決勝進出 巨人金城コーチの長男・飛龍が決勝打
「春季高校野球関東大会・準決勝、東海大相模4-1山村学園」(22日、大宮公園野球場)
東海大相模が延長戦を制し、準優勝した17年以来の決勝進出を決めた。延長十回1死二、三塁から、「2番・右翼」で先発した巨人・金城龍彦ファーム打撃兼外野守備コーチの長男・金城飛龍内野手(3年)が右中間へ決勝の2点適時三塁打。山村学園のプロ注目左腕・和田に苦戦しながら、春の神奈川王者として意地を見せた。
殊勲打に三塁ベース上で感情を表した。1-1のまま迎えた延長十回のチャンス。夢中で振り抜いた打球が右中間を襲った。「正直どのコースとか覚えていない」。重苦しい展開となった接戦に、終止符を打った。
打席に立つ前、門馬敬治監督から「気負うな」とアドバイスされて、気が楽になった。「全然チームに貢献できてなかった」と、主に5、6番で出場した準々決勝までの3試合で2安打。不調にもかかわらず、この日の2番起用にしっかりと応えてみせた。
現役コーチながら合間を縫って、父が20日の準々決勝へ応援に駆けつけてくれた。教わったのは全力プレーとチームプレー。決勝へ向け、「(東海大)相模のしっかりした野球をやっていきたい」と飛龍。本職は外野ながらチーム事情で内野もこなすユーティリティーが、春の関東制覇へ力を尽くす。