ヤクルト・青木 稼頭央を抜く史上最速1500安打 奮闘もチームは7連敗
「阪神3-2ヤクルト」(22日、甲子園球場)
表情には疲労が色濃く表れた。連敗の中で意地を示したNPB通算1500安打。ヤクルト・青木宣親外野手は「節目の数字を達成できたのは、自分のキャリアの中ではいいこと。ただチームがこういう状況なので…。何とかしたいという気持ちだけでした」と悔しさをにじませた。
同点の七回1死一塁で阪神・藤川の外角の変化球を捉え、三遊間を破る左前打。1156試合目での到達は、松井稼頭央(現西武2軍監督)の1233試合を抜く歴代1位のスピード記録となった。
ともに06年WBCで世界一に輝いた巨人・上原が、20日に引退。「一緒にプレーできたことは誇り。そういう選手が現役じゃなくなることにさみしい気持ちがある」と惜しんだ。グラウンドを去る先輩の無念も思いながら、安打を積み重ねる日々と向き合っている。
九回にも中前適時打を放つ奮闘は実らず、チームは昨年6~7月以来の7連敗。「いいところも悪いところも出ている。明日以降にそれを生かしていかないと」。今こそ青木のバットに、勝利をもたらす快音が欲しい。