大船渡・佐々木を阪神、巨人のスカウトが視察 練習試合で2安打完封 最速145キロ
「練習試合、大船渡7-0盛岡商」(25日、岩手県内グラウンド)
今秋ドラフトの目玉で最速163キロ右腕の大船渡・佐々木朗希投手(3年)が先発し、9回2安打完封した。今年に入って初となる完投。12日の一関一との練習試合以来の登板で、113球を一人で投げ抜いた。
この日は春季岩手大会期間中にもかかわらず、阪神と巨人のスカウトが視察に訪れた。阪神は畑山統括スカウトと担当の葛西スカウトの2人体制。巨人のスピードガンで最速145キロと球速を抑えながら、フォーク、カーブなどを織り交ぜて10奪三振に斬った。
阪神・葛西スカウトは「セーブしていると思う。その中でも少し力を入れたとき、アウトローに決まる、質のいいものは健在」と直球の質を称えた。変化球の制球についても成長を確認。変わらぬ高評価を与えた。
大船渡は18日の春季岩手大会1回戦で釜石に延長サヨナラ負けを喫し、初戦敗退となっていた。佐々木朗は「4番・右翼」で先発出場したが、登板せず。公式戦機会が少ないままで、最後の夏に挑むこととなる。