立命大・坂本が個人3冠 ドラフトも意識「最後の追い込みだった」リーグトップ5勝
「関西学生野球、立命大4-3同大」(26日、わかさスタジアム京都)
延長十二回で同大を下し、2季ぶり39度目の優勝を果たした立命大にあって、優勝の立役者は成長を遂げた左腕エースだった。前日に先発してこの日の登板こそなかったものの、坂本裕哉投手(4年)がリーグトップの5勝を記録。さらに最優秀選手と最優秀投手、ベストナインの個人三冠を達成した。
「シーズン前からエースとして引っ張っていかないといけないと思いました。優勝できて良かったです」
優勝争いの最大のライバルの近大戦では、1完封を含む2勝を挙げ勝負強さも見せた。「冬場から近大をイメージして練習もしていたので」。強い自覚を持って挑んだ1年だ。オフの間に体重を10キロ増量して88キロに。そこからベストの85キロに絞った。ただ、リーグ戦中は体重が落ちやすいため「(食事を)結構詰め込んでウエートもかなりやりました。1日3回以上プロテインも飲みます」と意識的に食事量などを増やした。肉体改造を成長につなげた。
同校で共にプレーした中では、DeNA・東や楽天・辰巳らのドラ1の先輩がいる。特に東とは寮で同部屋でもあった。シーズン中も激励を受けることが多かったという。
「個人的にも、冬場はドラフトに向けた最後の追い込みだったので」と坂本。リーグ戦中、阪神を始めプロのスカウトらが左腕の成長を追っていた。チームの優勝のためにも、自身を磨いた結果、プロから熱い注目を集める存在に成長した。
「全国の相手にもしっかり投げていけるようにがんばりたい」。次に見据えるのは、昨年に続いて出場となる全日本大学野球選手権。1回戦は東海大に決定している。全国の舞台で活躍できれば、さらなる注目を浴びることになる。