中日・松坂が令和復肩デモ!2回パーフェク投3K「落ち着いていた」
「ウエスタン、ソフトバンク8-1中日」(28日、タマホームスタジアム筑後)
2月のキャンプ序盤に右肩を負傷して別メニュー調整を続けてきた中日・松坂大輔投手(38)が28日、ウエスタン・リーグのソフトバンク戦(タマスタ筑後)に先発し、今季初登板を果たした。昨年9月13日の阪神戦(甲子園)で6勝目を挙げて以来、8カ月ぶりの実戦は2回を無安打無失点、3奪三振の完全投球。順調な回復ぶりをアピールした。
初づくしのマウンドで確かな一歩を刻んだ。「平成の怪物」にとって令和初で負傷後初、そして今季初、さらには背番号18での初マウンド。松坂は予定の2回で20球ちょうどを投げ、パーフェクトに抑えた。
「久しぶりの実戦登板ということもあって、探りながらの投球にはなったと思います。もっとボールが暴れるかなと思いましたけど、意外と落ち着いていたかなと思います」
初回は先頭の真砂を二飛に打ち取ると、三森はチェンジアップで空振り三振。1軍の主力打者・中村晃はスライダーで空振り三振に斬った。二回はコラスをカットで中飛、田城はチェンジアップで空振り三振、栗原はカットで二ゴロ。20球、すべて変化球を投じ、最速は137キロだった。
昨年9月13日の阪神戦(甲子園)以来、約8カ月ぶりの実戦登板。報道陣が多数詰めかけ、さすが松坂と思わせる“フィーバー”ぶりだった。
松坂は2月の春季キャンプ序盤、ファンと接触した影響で右肩に炎症を発症した。リハビリを余儀なくされたものの、4月29日に捕手を立たせての投球練習を再開すると、そこからは順調。ブルペン投球、打撃投手、シート打撃登板を着実にこなし、1カ月で実戦復帰にたどり着いた。
門倉2軍投手コーチは「変化球の使い方、うまさを感じた。次は長いイニングを投げさせたい、というのを見せてくれた」。次回登板は6月4日からの広島3連戦(由宇)、もしくは7日からのオリックス3連戦(ナゴヤ、可児、ナゴヤ)になりそうで「体の張りとか考えながら、日にちがたってから決めたい」と説明した。
今後について松坂は「イニングを増やしていくことと、イニングを増やしていく中での反動、回復次第かな。数多く実戦をこなしながら、もう少し状態が上がってきたらいいかな」と思い描く。登板後の状態に問題がなければ、次回は30~50球程度がめどとなりそう。順調に歩を進めれば、昨季6勝を挙げてカムバック賞を受賞した右腕に待望の1軍復帰が見えてくる。