ヤクルト・村上 初の4番弾も空砲…これで13連敗ヤ…

 「ヤクルト3-5広島」(29日、神宮球場)

 長い夜はいつ明けるのか。若き大砲に一発が飛び出しても、白星には届かない。食らいついた粘りもむなしく13連敗。17年7月の14連敗以来という泥沼から抜け出せず、ヤクルト・青木は「言葉が見つからない。こんな試合ばかりだから。惜しい試合でも遠い感じはする」とじっと一点をみつめた。

 大胆な起用が序盤は功を奏した。前夜に失点に絡む失策を犯すなど精彩を欠いたバレンティンをスタメンから外した。代わって12日の巨人戦以来プロ2度目の4番に村上を起用。若き主砲は、2点を追う初回1死二、三塁から右中間に逆転3ランを放り込み、ムードを一変させた。

 だが、何ともかみ合わない。1点リードの五回の守備で、菊池涼の投ゴロが先発・高橋の左太ももを直撃。雨天で29分の中断を挟んで2死一、三塁から、鈴木にバットを折りながら同点適時二塁打を浴びると、続く西川のどん詰まりの当たりが遊撃への決勝2点適時内野安打になった。

 紙一重の差と重なる不運。小川監督は「それも野球。これが結果」と受け止めるしかなかった。4番初アーチが空砲となった村上は「打順は関係ない。勝ちに貢献することだけ考えて、明日は勝てるように頑張りたい」と前を向く。借金は8となり、ついに最下位・DeNAとはゲーム差なし。いよいよ正念場を迎えた。

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