巨人、投手コーチ“トロイカ体制”の狙い 三沢コーチを1軍に配置転換
巨人は31日、三沢興一ファーム投手コーチを1軍投手コーチに配置転換すると発表した。これにより、1軍投手部門のコーチは宮本和知投手総合コーチ、水野雄仁投手コーチとの“トロイカ体制”となった。
月別の防御率は3、4月の合計が3・54だったのに対し、5月は30日の試合を終えた時点で4・16と悪化。阪神に連敗した前カードでもリリーフ陣の不安を露呈し、3位に転落した。
三沢コーチは水野コーチとともにブルペンに入り、投手の調整をバックアップしていく方針。ブルペンを含めた投手陣の管理体制が強化されることになりそうだ。
その狙いについて、デイリースポーツ評論家の関本四十四氏は「三沢はファームで若い投手を見てきて、特徴をよく分かっている。宮本、水野両コーチは今年から就任したことで分からない面もあるだろうから、三沢の目は頼りになるし、選手にとってもコミュニケーションが取りやすいのではないか」とも話した。現在、1軍は昇格したばかりの鍬原拓也投手と池田駿投手ら、若手主体のメンバー。16年10月からファームを担当してきた三沢コーチの経験も加え、最善の投手起用を練っていくことになりそうだ。
巨人はエースの菅野智之投手が出場選手登録。大黒柱が不在となり、救援陣をはじめとする他の投手にかかる負担も増している。一方で、コンディション不良で出遅れていたマシソンが2軍で4試合に登板。右肘の違和感で離脱したクックも復帰へ向けて、準備を進めている。
首位カープとは4・5差。勝負の夏場に向けて、今が踏ん張りどころだ。