DeNAドラ1上茶谷、新人完封一番乗り ヤクルト清水との“東都ライバル対決”完勝
「DeNA7-0ヤクルト」(1日、横浜スタジアム)
どでかい仕事をやってのけた。DeNAのドラフト1位・上茶谷(東洋大)が4安打に抑える力投で、12球団の新人一番乗りの完封勝利を達成し3勝目。「すごくうれしいです」と白い歯を見せ、安どの表情を浮かべた。
直球が走り、カットボールを効果的に使った。九回1死一塁の場面では宮本を落ち着いて遊ゴロ併殺打に仕留めた。前回5月25日・阪神戦で完封目前の九回に3ランを浴びるなどして無念の降板。「もしかして、と思った。今日は気持ちを引き締めた」とメンタル面の成長も披露した。
発奮材料があった。相手先発は同じくドラフト1位の清水。東洋大時代に東都大学リーグで投げ合ったこともあるライバルで、親交も深い。投げ合いを前に「マジか」と連絡をしたが、勝負となれば話は別。打っても二回に先制の中前打を放ってプロ初打点をマークした。
投打で活躍したルーキーをラミレス監督は「素晴らしいの一言」と絶賛した。チームも4連勝で2カード連続勝ち越し。上茶谷の奮闘がさらなる勢いをもたらす。