高知スーパー1年・森木完投「力まず7、8割」 名門龍谷大平安相手に3安打自責0
「高校野球・練習試合、高知2-1龍谷大平安」(8日、龍谷大平安ボールパーク)
中学時代に軟式球で150キロをマークした高知のスーパー1年生右腕、森木大智投手が龍谷大平安との練習試合に先発。9回3安打1失点(自責0)と好投した。京都の名門相手に危なげない投球で、高校入学以来初の完投勝利を収めた。
「力まず7、8割くらいにセーブして、打たせて取るピッチングを意識した」と内野ゴロを量産し、四回までは無安打無失点。五回に味方の失策で走者を背負ったものの、この日最速143キロの直球にカーブを効果的に織り交ぜ、最少失点で切り抜けた。
春の四国大会終了後、球速ではなく“球の質”を上げる練習に力を入れてきた。「速い球を投げたいと思いすぎてフォームが崩れた」。浜口佳久監督(44)から体のばらつきを指摘され、指先の感覚や体の使い方を一から見直した。その成果が早くも出始めている。
現在、高知はエース不在のため森木の力は必要不可欠だ。「夏も必要とされるなら、チームのためにしっかり投げたいです」。頼もしい1年生が夏の甲子園に向けさらなる成長を誓う。