巨人 今村新社長が就任「育成のパイプを」日テレ時代は“ホームラン”連発
巨人は11日、元NPBエンタープライズ社長で前日本テレビ放送網執行役員事業局長の今村司氏(59)が代表取締役社長兼編成本部長に就任したと発表した。同日に巨人の株主総会と取締役会が開かれ、就任が承認された。
今村新社長は都内の球団事務所で就任会見。「光栄であるとともに、非常に重責で重圧を感じております」とあいさつした。
球団トップとして育成により力を入れていくことを強調。「当然、トレード、FA、外国人選手はあるが太い育成ルート、育成のパイプを作っていきたい。それが優勝するための必須条件。だいぶうまくいっているが、よりファームの充実を図っていきたい」と、力を込めた。
今村氏は1985年に日本テレビに入社。編成局プロデューサーとして「ザ!鉄腕!DASH!!」、制作局ドラマセンター長としては「家政婦のミタ」などを担当し、“ホームラン”を連発した。巨人の球団社長に日テレ出身者が就任するのは初となった。
元テレビマンらしく、「常々、物の作り手、伝え手として心がけていること。成功させたいときに5つのアルファベットを意識している」と、「SEIKO」と記された手作りのボードを公開。選手を含めて球団全体にその意識を浸透させる考えで、その意味を「S=サプライズ」「E=エンターテインメント」「I=インテリジェンス」「K=カインドネス」「O=オリジナリティー」と説明した。
座右の銘は「ザ!鉄腕!DASH!!」のスタッフにかけていたという「飛んでから考えろ!潜ってから息を吸え!」。「巨人軍は優勝争いをする宿命、球界の盟主としての役割がある。チームの発掘、育成、鍛錬があるが、野球界全体のことを見ながら、どうしたら野球の人口が増えるか。もっと身近に野球のコンテンツを感じてくれるか。日本レベル、世界レベルで考えていきたい」と抱負を述べた。