元巨人・鈴木康友氏 血液の難病で2年生存率50%の宣告 回復までの闘病生活を告白
元巨人で、血液の難病である骨髄異形成症候群と診断された鈴木康友氏が、14日放送のTBS系「爆報!THEフライデー」に出演。1年3カ月に及んだ闘病生活の舞台裏を明かした。
体調の異変を感じたのは独立リーグでコーチをしていた17年8月。息切れとだるさでノックができず、足も異常にむくみ始めた。そして、体には無数の青あざや内出血の症状が表れ、鼻血や歯ぐきからの出血も止まらなくなったという。
病院の精密検査を受け、10万人に1人か2人の割合で発症する血液のがん、骨髄異形成症候群であることが判明。2年生存率50%と宣告を受けた際には、医師に「先生、妻のために治りたいです」と泣きながら懇願したという。闘病生活を支えた妻の純さんは「あの時が一番苦しかったんじゃないかと思います」と、涙ながらに振り返った。
その後、さい帯血移植を実施。移植後はGVHD(移植片対宿主病)と呼ばれる合併症にも苦しんだ。病院では無菌室で治療を続けたが、「隣のベッドで寝ている人で亡くなった方が2人くらいいた」というように、死と隣り合わせの生活だった。
免疫力が低下して感染症にかかるリスクがあるため、退院後も抗菌に気を使う生活を継続。治療から1年3カ月で、ようやく外出できるまでに回復した。
現役時代は巨人、西武などでプレーし、引退後も両球団を含めて5球団でコーチを務めた。番組では西武時代の先輩、兄貴分として慕っていた東尾修氏とキャッチボールも行い、「ありがとうございます」と感謝。現在は野球教室で指導ができるまでになり、「またNPBにもどって違った指導もできるかもしれない。もう一回ユニフォームを着てグラウンドに戻りたい」と、先を見据えた。