楽天一丸!!闘将・星野氏にささぐ1勝 ウィーラーしぶとくV犠飛

 「交流戦、阪神3-5楽天」(18日、倉敷マスカットスタジアム)

 粘り強く、泥くさく-。闘将にささぐ勝利となった。「何とか、ここ倉敷で勝ちたかったのでね」。楽天・平石洋介監督の、そして選手の強い思いが結実した1勝だ。

 1点を追う二回は相手失策で同点。再び勝ち越された直後の四回1死一塁では、ウィーラーが来日通算100号の一時は逆転となる2ラン。直後に同点とされるが終盤の八回1死二、三塁ではウィーラーの右邪飛が犠飛となり、しぶとく決勝点をたたき出した。

 2006年以来となる倉敷での公式戦。監督、球団副会長を務めた故星野仙一氏の故郷で、18年の死去後初の公式戦だ。「副会長と一緒にやってきた選手もいるし、みんないろいろな思いを持っている。ルーキーもそれは分かっている」と平石監督。チームが特別な思いで臨んだ一戦だった。

 秋季キャンプを行うなどゆかりも深く、スタンドが虎党一色の中で懸命に声援を送るファンの姿もあった。「何としても勝ちたかった」と繰り返した平石監督。闘将が見せた勝利への執念は、今もチームに息づいている。

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