オリックス・福良GM、緊急トレードの可能性示唆 伏見アキレス腱断裂で
オリックス・福良淳一GMは19日、「(伏見離脱は)痛いですね。捕手の絶対数が足りない。いろいろ考えていかないといけない」と緊急トレードの可能性を示唆した。
第2捕手、代打の切り札として活躍した伏見寅威捕手が18日の巨人の九回の打席で空振り三振に倒れた際に左足首を痛め転倒。試合終了後、都内の病院で検査の結果、左足アキレス腱断裂と診断された。
今季の復帰は絶望となったことで捕手の補強が急務な状況となった。
伏見に代わって19日に山崎勝己捕手が昇格。1軍は正捕手・若月健矢捕手、3年目の飯田大佑捕手の3人が登録されている。
一方で2軍は高城俊人捕手のほか育成選手の稲富宏樹捕手、フェリペ捕手の3人。
つまり現状、1軍登録可能な選手は2軍に一人しかいない。故障者が出た場合には2軍戦を戦うのも厳しくなる。
福良GMは内野手登録ながら大学まで捕手だった頓宮裕真内野手が捕手の練習をはじめたことを明かしたが「頓宮もまだ時間が掛かる。育成選手の登録も選択肢だが、即1軍戦力になれるかどうかを見極めなければいけない」と慎重。
ただ、他球団も捕手の余剰人員を持つところは少なく、1軍戦力になり得る捕手補強となれば、相当な出血も覚悟しなければならない。
現状は盗塁阻止率4割とソフトバンク・甲斐を抑えてトップに立つ強肩・若月が健在ではあるが、有事に備えて効果的な補強を模索することになる。