プロ注目の青森山田・堀田 7球団スカウトの前で快投 9回1失点8Kでアピール

 「高校野球・招待試合、青森山田3-1黒沢尻工」(22日、江釣子球場)

 今秋ドラフト候補の青森山田・堀田賢慎投手(3年)が9回1失点と好投した。阪神など7球団のスカウトから視線を受けながら、自慢の直球を軸に8奪三振。最後の夏を控える中、アピールに成功した。

 課題をクリアする投球だった。「勝負どころでインコースを投げられるか」と臨んだ一戦。ピンチでは内角を突きつつ、決め球には自信のある外角いっぱいの速球で仕留めた。

 途中で雨脚が強まっても雷で中断しても動じない。「体力がもった」と終盤に、この日最速となる146キロを計測。夏へ向けて多くの収穫を手にした。

 昨秋まで140キロだった直球が今春に148キロまで伸び、プロの注目をさらった。現チームが始まってから“食トレ”を敢行。1日5、6食をノルマとして継続すると、体重の増加とともに球速もアップした。

 岩手・花巻市出身で話題の163キロ右腕とも少し縁がある。中学時代に出場したKボールの大会で大船渡・佐々木と対戦。「真ん中高めを見逃し三振でした」と快速球に度肝を抜かれた。

 県外で実力を磨こうと青森山田に進んだため、公式戦で再び戦うには今夏の甲子園しかない。「投げ勝ちたいというのはあります」と力を込めた堀田。まずは八戸学院光星など県内のライバルとの戦いを制し、2年ぶりの聖地切符を目指す。

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