オリックス・ドラ3荒西 初勝利!昨秋ドラフト最年長「メチャクチャうれしい」
「交流戦、広島2-3オリックス」(22日、マツダスタジアム)
オールドルーキーが初勝利を挙げた。オリックスのドラフト3位の荒西祐大(ホンダ熊本)、26歳。昨秋ドラフトで最年長指名された右腕だ。2度目の先発で5回1/3を5安打の1失点。九回は祈るような思いでディクソンが抑えるのを見届けた。
「フツーにメチャクチャうれしいです」
サイドに近い位置から内外角へ140キロ台中盤の直球とスライダーなどを投げ分ける。六回に1死から小園、菊池涼の連続二塁打で1点を失い、あとは救援陣に託した。
玉名工では甲子園出場を果たせず、ホンダ熊本へ。プロ入りに8年かかった。一度はあきらめかけた道が開けて「指名してくれたオリックスのためにも、オリックスファンのためにも1軍で活躍するのが恩返し」。4月に救援3試合で2軍落ちすると社会人時代に使用していた、故郷熊本県の形をかたどったウェブ(網)のグラブに戻した。すると復調してきた。
妻を熊本に残し単身赴任で寮に住む。ウイニングボールを贈る人は「特に何も考えてません」。妻の名前を出すのに照れがあったのだろうか。