楽天 びっくり泥試合 初回両先発降板&1時間超え…計20安打20得点

 「交流戦、DeNA9-11楽天」(22日、横浜スタジアム)

 逆転の楽天が、初回の大量リードを一瞬にして吐き出す大乱戦を逆転で制した。交流戦優勝戦線に辛うじて踏みとどまり、平石監督は「6点取って負けてたら、この後のシーズン、ガタガタいってもおかしくない。そのくらい大きな意味を持っていた勝ち。よく粘ってくれた」と胸をなで下ろした。

 初回、島内やブラッシュの適時二塁打など打者7人で1アウトも許さずに攻撃し、大貫をマウンドから引きずり降ろした。いきなり6点を奪ったが、好事魔多し。その裏、古川が打者8人でまさかのKO。1死満塁で投入された戸村が、神里に走者一掃二塁打を打たれ、逆転を許した。

 両先発が姿を消し、1時間を超えた初回。楽天は四回にも2点を失ったが、6-9の五回2死一、二塁から代打・ドラフト6位の渡辺佳(明大)が2点二塁打を左中間へはじき返した。

 試合を決めたのは二回からマスクをかぶった山下。中継ぎ陣の粘りの投球を引き出すと、七回2死一塁から左翼席へ逆転の3号2ラン。「最高の結果。いい感じに伸びると思っていた」。両チーム合計20安打20得点の試合をものにし、チームは2年ぶりの交流戦勝ち越し。残り試合に2連勝し、ソフトバンクが巨人との最終戦に引き分ければ、初優勝が転がり込む。

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