日本ハム・ドラ1輝星 洗礼KO 3回5失点でプロ初黒星
「交流戦、中日8-4日本ハム」(23日、ナゴヤドーム)
日本ハムのドラフト1位・吉田輝(金足農)が、プロ2度目の先発登板で初黒星を喫した。3回6安打5失点と打ち込まれ、球数わずか60球でノックアウト。「自分の思うようなボールが投げられなかったので、そこが一番悔しかった。想像以上に手ごわかった」と唇をかんだ。
2点の援護を受けて迎えた初回。連続長短打と四球で無死満塁のピンチを招き、ビシエドに同点の2点適時二塁打を浴びた。高橋には勝ち越しの右犠飛を献上し、瞬く間に試合をひっくり返された。
二回は三者凡退に抑えたが、三回に2点を失って万事休す。「今日はストレートが悪かった。それに尽きる」。投球時の左足のつき方などフォームに若干のズレを感じ、右腕を振り切れなかった。
プロ初勝利を飾った前回登板の12日・広島戦で直球の割合が80%(84球中67球)だったのに対し、この日は58%(60球中35球)。栗山監督は「全てがいい勉強。前に進めていくしかない」と奮起を促し、吉田輝は「しっかりストレートを磨いていきたい」と誓った。
シーズンを折り返したチームは今季2度目の同一カード3連敗に沈み、交流戦も負け越しが決定。リーグの順位も4位に転落した。上沢を欠く今、新たな先発投手の台頭は必須。吉田輝は今後も1軍に帯同する見込みだ。