「巨人４－３ＤｅＮＡ」（６日、東京ドーム）

　巨人のベテランが真骨頂を発揮した。岡本が今季初めてスタメンを外れた中、代役４番を務めた阿部がミッションをクリアした。

　勝負強さは健在だった。一回１死一、三塁ではボテボテの三ゴロだったが相手の失策を誘い先制点をもたらした。２－０の五回１死一、三塁の場面では右前打で貴重な追加点をたたき出した。４番に座ったのは６月６日以来で、役割を果たした阿部は「点が入ったから良かった」と充実感をにじませた。

　４日の中日戦で左膝に自打球を受けた影響で足の痛みを訴えた岡本を先発から外した原監督は「コンディションというもの。かなり足が痛い」と説明。主砲不在のスタメンで戦う決断ができたのも、百戦錬磨の男がいたからこそだ。「何とかしてくれるという点で見事」と目を細めて、その存在感を絶賛した。

　阿部が躍動し、チームは今季初の７連勝。貯金２桁ターンはリーグ優勝を果たした１４年以来。一気に独走態勢に入りそうだ。