京都両洋、背番号「3」の捕手・菊地がサヨナラ打で決着
「高校野球京都大会・1回戦、京都両洋11ー10京都広学館」(8日・太陽が丘)
劇的なサヨナラ勝ちで3時間45分の激闘に決着だ。タイブレーク突入かと思われた延長十二回、1死一、二塁から京都両洋の4番・菊地圭佑内野手(3年)が左中間にサヨナラの適時二塁打を放った。前を打つ3番・公庄勇斗内野手(3年)が敬遠されて迎えた打席で「絶対に打とうと思った」と気持ちを込めた一振りだった。
背番号「3」を背負いながらも、守るのは捕手だ。一塁で今夏を戦う予定だったが、レギュラー捕手が6月中旬に負傷。ただ、「元々キャッチャーだったので」と、過去の経験を生かして捕手に復帰する形となった。
公式戦では自身2度目というサヨナラ打。これだけで強運の持ち主、とは言い切れないが、幼少期には、加入している阪神タイガースのファンクラブの、選手とキャッチボールができる企画に応募して、当選した過去があるという。
「平野さんと鳥谷さんとキャッチボールをしました。京セラドームでした。本当にうれしかったです」
憧れのスターとの思い出を胸に野球に打ち込んできた。最後の夏に全てを出し切る。