中日・山井 まだまだ投げたい!球界最年長41歳が3勝目
「中日3-2広島」(8日、ナゴヤドーム)
ベンチで待つ中日・山井の顔は紅潮していた。「絶対に抑えてくれる。頑張れ」。祈りは届いた。4月17日のDeNA戦(ナゴヤドーム)以来の3勝目は41歳での初勝利。球界最年長投手がお立ち台で汗をぬぐった。
「正直、調子は良くなかった。木下にいいリードをしてもらったし、野手も早く点を取ってくれた。必死に1球1球投げようという気持ちだけでした」
今季最長の6回2/3を鈴木のソロ1本に抑えた。「カウントを整えられなかったので、全球勝負球のような感じだった」。ゴロを打たせる本来の投球を捨てたのも奏功した。奪った20のアウトのうち飛球は11。「いつもと違う山井を見せられたと思う」と胸を張った。
勝ち星から遠ざかる間に時代は令和へと移り、自身も41歳に。元巨人の上原浩治氏が5月下旬に引退。日本球界では最年長投手となった。「41歳ですけど、まだまだ歳を感じることもない。まだまだしっかり投げ込んでいきたい」。本拠地のファンにそう約束した。ベテランは後半戦でも力になる。