サニブラウン母校の城西“積極走塁”で初戦突破
「高校野球東東京大会・2回戦、城西3-2立教池袋」(9日、神宮第二球場)
陸上男子100メートルで9秒97の日本記録を持つサニブラウン・ハキーム(米フロリダ大)の母校・城西が“積極走塁”で初戦を突破した。チームとしてダブルスチール1度を含む5度の盗塁企図で2度成功。二回に三塁線を破る先制適時二塁打を放った茂田佳明捕手(3年)は続く打者の遊撃ゴロで迷わず三塁へ向かって失策を誘うなど、足でかき回し接戦をものにした。
4月に山崎警監督が就任し、「特長がないから特長を作る」と意識改革に着手した。「とにかく前へ行こうということで。けん制がきたら走っちゃえ」と常に次の塁を狙う姿勢を徹底。合わせて打力を上げるため、打撃マシンやゲージなどの新調やトレーナーを招へいするなどチーム力を高めた。
ナインも新指揮官の教えにしっかりとついてきた。「(スタメンの)5番以外は走れます」と山崎監督。背番号14ながら好調を買われて「3番・二塁」で先発した牛山欣也内野手(3年)は「監督が熱い方なので自分たちも燃えて」と、五回に同点となる中越え適時三塁打に1盗塁と起用に応えた。