ロッテ FA権取得の鈴木を慰留へ「全力でやりたい」
ロッテが国内フリーエージェント権を取得した鈴木大地内野手(29)を、全力で引き留める方針であることが11日、明らかになった。
「残ってもらえるようにいろんなことを考えながら全力で(引き留めを)やりたい」
球団幹部のこの言葉が、鈴木への高い評価を表している。
鈴木は4月12日に出場選手登録日数が7年となり、国内FA権を取得したが、今季は開幕スタメン落ちのスタートだった。
昨オフ、プロ7年目で初の年俸ダウンとなった。しかも球団は前日本ハムのレアードを獲得。定位置の三塁からはじき出された。新外国人バルガスの加入もあった。
だが、そこから鈴木は“逆襲”。現在は内外野を守れる守備力に加えて、大幅にアップした打撃力でチームに貢献している。
11日現在、打率・298、12本塁打、打点46。6月16日の中日戦(交流戦)では、5点を追う九回に先頭打者として2打席連続の本塁打。さらに1点差に迫った2死満塁でサヨナラ打を放った。キャリアハイの成績を残す勢いだ。
鈴木はFA権行使に関して、シーズンに集中したいとして口を閉ざしている。
だが、オフにFA権の行使となれば、複数球団が獲得へ手を挙げるのは確実。球団もその情報はキャッチしている。それが「残ってもらえるように」「全力で」の言葉となったようだ。
ロッテ愛とともに球団の顔の鈴木だが、その動向次第ではFA市場での注目選手となる可能性もある。