巨人・原監督、08年虎が教訓 2位に9・5差で首位独走も慢心なし!

 巨人は14日、後半戦スタートとなる15日・ヤクルト戦に備え、長野オリンピックスタジアムで全体練習を行った。原辰徳監督(60)は2位に9・5差をつけながらもゲーム差を考えず「ゼロからの再出発」を強調した。08年には阪神に最大13ゲーム差をつけられながら、逆転優勝を飾った経験もあり、逆にやられる可能性もあると警戒。5年ぶりのVへ、3連戦勝ち越しと新戦力の台頭を望んだ。

 5年ぶりのV奪回へ、原監督に慢心など全くない。後半戦初戦のヤクルト戦のため、長野入りした指揮官は「勝負の世界は表裏一体。勝負事は何が起こるか分からない。安心することなんてまずない。わが軍は途上のチーム。これからですよ」と表情を引き締めた。

 過去には大きくゲーム差をつけながら、優勝を逃したチームがあるからこそ手綱を締める。08年の阪神は今季の巨人と同じく前半戦終了時9・5差をつけながらV逸。この年の指揮を執ったのが原監督だった。7月上旬には最大13ゲーム差をつけられるも、後半戦の猛追で逆転優勝。『メークレジェンド』という流行語も生んだ。

 「われわれだって13ゲーム差離されて勝った時もあるし、ちょっとホッとした時に『あー、このゲーム差かぁ』って思うぐらいの方がいい」と、選手にゲーム差を気にしないことを諭した。センバツ優勝の東邦の愛知大会2回戦敗退にも触れ、「(勝負の)厳しさであり怖さ」と念を押した。

 後半戦も盤石な態勢作りへ戦力の補充を図った。この日、新外国人デラロサが1軍に合流。先発の台頭も期待する。「少ないメンバーで乗り切るのはそうは、うまくいかない」。楽天からトレードで獲得した古川も7月中の先発の可能性を示唆。勝負の厳しさを知る指揮官は後半戦も貪欲に勝ちにいく。

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