享栄・大藤監督ガチガチ9年ぶり夏采配 コールド発進も「緊張で手が震えた」
「高校野球愛知大会・3回戦、享栄10-0大成」(14日、パロマ瑞穂野球場)
新天地で迎える夏の初戦。百戦錬磨の指揮官も緊張は隠せなかった。享栄を率いて初めてとなる夏の愛知大会での勝利をコールドで飾った大藤敏行監督(57)は「今日はガチガチになりましたよ。緊張で手が震えてね。試合前はちょっとみっともないノックをしてしまったし…」と苦笑交じりに振り返った。
ライバル校・中京大中京を率いていた2010年以来、9年ぶりとなる夏の大会での采配。「生徒たちと一緒になって試合を戦う。やっぱり、気持ちいいです」とも。
昨秋の就任後、機動力と投手中心の守備を重視する野球を植え付けてきた。「自分の攻めの投球で流れを作りたかった」という先発の2年生左腕・上田が直球を武器に4回を無安打無失点に抑えると、打線は3本の三塁打を含む9安打で10得点。
享栄は1995年以来夏の甲子園大会の出場がない。大藤監督は「(中京大)中京の時と僕の采配自体は同じだね。次の試合もどれだけウチの力が通用するか楽しみ」とさらなる高みを見据えた。