大船渡・佐々木へ 完敗の一戸・4番「えげつない」「甲子園に行ってくれ」
「高校野球岩手大会・3回戦、大船渡10-0一戸」(18日、花巻球場)
最速163キロ右腕、佐々木朗希投手(3年)擁する大船渡が6回コールド勝ち。先発の佐々木は6回を無安打無失点1四球、打者19人から13奪三振の快投を見せた。最速は155キロを2度計測した。
一戸の4番・大沢夏唯捕手は中学時代、佐々木とはKボール(硬球に似せたボール)時代の旧知の仲。対戦した2打席はいずれも空振り三振に終わり、この日の最速155キロも体感した。
昨秋も対戦したが、試合後は「だいぶ進化していました。投球の仕方が大人、組み立てがすごかった。変化球(スライダー)がえげつない」とお手上げ。それでも、すっきりした表情で「完敗です。朗希ともやれたので楽しかったです。いい思い出です」とうなずいた。
整列した際には佐々木とも言葉をかわしたという。「甲子園に行ってくれ」、「わかった」。短いやり取りだったが、それだけで十分だった。