平成元年V・帝京が16強進出!加田がV弾!バスターから公式戦初弾
「高校野球東東京大会・4回戦、帝京2-0江戸川」(19日、神宮球場)
東東京大会は4回戦が行われ、帝京が16強へ進出。加田拓哉外野手(2年)がバスターで決勝の左越え2ランを放ち、前田三夫監督(70)は目を細めた。
神宮の杜に快音が響いた。均衡を破る大きな2点がスコアボードに刻まれた。加田がバントの構えからバスターで放った打球は左翼席に飛び込んだ。
0-0で迎えた七回無死二塁。当初のサインは送りバントだった。だが失敗してカウント2-2と追い込まれると、ベンチのサインはバスターへと切り替わった。
「絶対に打たなくてはいけない」。強い気持ちで高めのボールを捉えると、打球は思いとともに左翼席へ届いた。「公式戦でのホームランは初めてなのでうれしい。気持ち良かった」と加田。前田監督は「バスターの構えから打って入ったのは、自信になると思う」と目を細める。
平成元年の夏の甲子園を制し、通算51勝をマークする名将。令和元年の今年、東東京を勝ち抜けば100年を超える歴史の中、史上初めて昭和、平成を含む3元号で甲子園へ導くことになる。
残り4試合は厳しい戦いが予想されるだけに「全然打ててない。明日は練習で意識を変えてきます」とさらなる強化を誓った前田監督。8年ぶりの聖地へ、タクトは緩めない。