広島工・三好 再試合制した 9回1失点「右ふくらはぎけいれん」乗り越えた
「高校野球広島大会・3回戦、広島工2-1安西」(23日、コカ・コーラボトラーズジャパン野球場)
広島大会では3回戦4試合が行われた。前日22日に七回降雨コールドで0-0の引き分けとなり再試合になった広島工-安西は、広島工が2-1で勝利。三好大和投手(3年)が9回7安打1失点と好投した。
最後の打者を打ち取ると、三好は笑顔をのぞかせた。「自分だけが頑張ったわけじゃない。仲間に感謝です」。八回に右ふくらはぎがけいれんしたが、持ち味の打たせて取る投球で、最後までアウトを積み重ねた。
春先に腰を疲労骨折。主治医からは「野球はできないと言われた」。懸命なリハビリで復帰し、最後にメンバーに滑り込んだ。エース番号ではなく「19」を背負う。それでも「信頼してもらっているので応えたい」と前を向いた。
雨の影響で、試合開始が当初の予定から約4時間遅れた一戦。2日間で計4時間2分の試合を1人で投げ抜いた。次戦は今春のセンバツに出場した呉。「気持ちで負けないようにしたい」と力を込めた。