丹生・玉村が完封!聖地王手 強豪・福井工大福井相手に11K
「高校野球福井大会・準決勝、丹生3-0福井工大福井」(24日、福井県営球場)
堂々の投球だ。プロ注目左腕の丹生・玉村昇悟投手(3年)が先発し、シード校の福井工大福井を相手に11三振を奪って完封。延長10回160球を投じた準々決勝から中1日でも、隙のない投球でチームを初の決勝へ導いた。終盤になっても球威は衰えず、八回に最速となる149キロをマーク。打たせてとる投球からギアを上げ、決定打を許さなかった。
「基本はバックを信じ、要所では緩急を付けた。中1日でも適度な疲労感で、楽しいなと思いながら投げられた」
マウンドでの振る舞いに、春以降の成長が表れた。ピンチでも動じず、打者の力量などを見極めながら要所を締めることを意識して練習試合を重ねた。
きっかけは今春の富山・高岡第一との練習試合。相手監督からアドバイスを受け、玉村は「相手を見る余裕がないと打たれる」ことを気付かされた。
甲子園まで、あと1勝。連戦での大一番となるが、玉村は「楽しく笑顔で投げるのみ」。進化を続ける左腕が、あと1勝を全力でつかみにいく。